摂食障害の分類

摂食障害の症状の共通した特徴はみられますが、拒食症、過食症によっても異なり、また同じ拒食症・過食症でも、患者によって症状は多様となっています。心の傷の深さも発病の過程も異なり、またその人の時期によっても良い時もあれば、悪いときもあり、治療法も患者により異なってきます。

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摂食障害は最悪の場合死にも至る危険な病ですが、しかし不治の病ではありません。ねばり強く時間をかけて、自らの食行動の異常性を理解していきつつ治療を行い改善していくことが重要で、本人の努力はもちろんのこと、家族をはじめまわりの人の協力も大きな力となります。

拒食症と過食症は正反対の病態ですが、拒食症患者がわずか数カ月で過食症へ症状が変化したり、過食症患者が拒食症患者のような症状を呈することもあります。

拒食にはじまり、時おりの過食から恒常的過食という経過をとることが多く見られます。つまり、拒食症と過食症は全く別の疾患ではなく、相互に移行したり重複したりするような病態であるということであり、一段高い概念で摂食障害と呼ばれています。

拒食症と過食症を区別する指標は、まずは正常最低限体重を維持しているかどうかが判断材料となりますが、それ以外にも特有な症状が現れ、それらを総合して診断ならびに対処法が決定されます。また拒食症とも過食症とも決め難い場合は、特定不能の摂食障害の範疇に入ります。

例えば定期的に月経のある拒食症、過食なしの普通食嘔吐、また食べ物を口に入れ咀嚼し、飲み込まずに吐き捨てるという行動を繰り返すチューイング(噛み吐き・噛み砕き)と呼ばれる行為のみといった場合は、特定不能の摂食障害の中に含まれます。

拒食症イメージ

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さらに拒食症は制限型と排出型の2種類、過食症は排出型と非排出型の2種類に分類されます。

拒食症の2種類ですが、まずは食事の摂取量を制限し(または食べない)、運動をすることなどにより体重を減らそうとする制限型と呼ばれているものと、食事の摂取量を制限しようとしますが食欲があり結局食べてしまい、そして嘔吐をして体重増加を防ぐ排出型と呼ばれているものです。

拒食症の特徴は食欲がなくやせており、女性の場合は月経がありません。また拒食症で悩んでる人は一般的に自己を否定的に見やすく、感情や周りの環境にうまく適応出来ない傾向があるとされています。そして、不安やストレスを抱えがちになり、これがまた症状を悪化させる大きな要因ともなっています。

過食症の2種類ですが、過食による体重増加を防ぐため嘔吐(自己誘発性嘔吐)や下剤や利尿剤を使用して体重増加を防ぐ排出型と呼ばれているものと、嘔吐などの代償行為は行わず、または過食による体重増加を防ぐために絶食や過剰な運動等に頼ってしまう非排出型と呼ばれるものに分類されます。

過食症の人は食欲が満たされているにもかかわらず食べ物を欲するのが特徴で、食べることに対するコントロールが上手にできず、満腹感を感じていても食べることを抑えることができにくい状態になります。食べることに義務感を感じたり、ストレス解消の手段となることもあります。

拒食症と過食症を区別する指標は、基本的には正常最低限体重を維持しているかどうかが判断材料となりますが、過食症の人は嘔吐や下剤使用などによって体重増加を防いでいる人もおり、外見だけでは判断できない場合があります。


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