摂食障害とは何か

摂食障害は主に思春期の女性が発症する精神疾患であり、多くが日常的なストレスややせることを願望する心理が強く作用することで発症し、重度の摂食障害は死に至る場合もあります。

摂食障害とは何か(続き)

摂食障害は大きくは拒食症(神経性無食欲症)と過食症(神経性大食症)の2種類に、このどちらにもあてはまらないタイプの特定不能の摂食障害を加えた3種類に分類されます。

摂食障害は、19世紀後半にイギリスやフランスで注目されはじめ近年急増していますが、主に先進国で顕著にみられ、日本では第二次大戦後から、特に 1960年代以降に拒食症が注目され始め、70年代になって過食タイプの報告が多くなりました。

従来から知られていた拒食症(神経性無食欲症)に、その対極にある過食症(神経性大食症)を加えて、そのふたつをまとめた概念として摂食障害という用語が使われるようになりました。

摂食障害は精神疾患であり、単に食べない、食べ過ぎるというだけの問題ではなく、とりわけ事態が深刻な拒食症の場合はやせ衰えた体であってももっとやせたい、もっとスタイルを良くしたいと考えてしまう認知障害の側面を持ち、また抑うつなどの精神障害をも引き起こしてしまいます。

また精神障害のみならず、やせてしまったために身体的な病気が併発してしまうことも多く、精神と体を共に治療する必要が生じてきたりします。

摂食障害は精神障害や身体的な病気を引き起こす大変危険な疾患であり、軽視することは禁物です。摂食障害に対する正しい認識をもって摂食障害を発症しないように、また摂食障害の疑いがある場合は専門の医師の診察を受けて、もし摂食障害と診断されたら完治に努めることが重要になってきます。

摂食障害

摂食障害の基礎知識

摂食障害の症状は、軽度から極めて重症の例まで、患者によって著しく差に開きがあります。摂食障害は大きくは拒食症(神経性無食欲症)と過食症(神経性大食症)、特定不能の摂食障害に分類されていますが、その中でも拒食症が最も重症であり、重度の拒食症のために入院を要した患者の20%が、この摂食障害で死亡していたという報告もなされているほどです。そして過食症がそれに継ぎ特定不能の摂食障害は比較的軽症とされています。

摂食障害は拒食症から過食症に移行する場合が多くその逆のケースも見られますが、拒食症と過食症は合併したり相互に移行する傾向があるのが特徴であり、その場合には拒食期、過食期と一般的に呼ばれています。拒食症(拒食期)のほうが年齢的にやや若く10代に多くみられ、過食症(過食期)は20才前後に多いという特徴もあります。

拒食症と過食症は区別されていますが、ある時期に拒食であったものがその後過食へと移行する場合が約60〜70%見られ、本質的には共通の病態と考えられています。

拒食症では極端な食物制限が中心となりますから、食べているところを他人に見られたがらない場合も多く、また体重軽減のために過度な運動をしてしまうといった行動も見られます。また摂食障害の存在を知られたくない場合には人前では食べて、直後にトイレに行き食べたものを全て吐く(自己誘発性嘔吐)といった行動をとる場合があります。

摂食障害は不整脈や栄養失調による感染症や貧血、骨粗しょう症、糖尿病などの内科的疾患を併発することがあり、また抑うつ症状、自傷行為、アルコール乱用などの精神症状を合併する場合も多く存在します。


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